3本の柱

投資を頑張ろうと思いたってから、再び自分の人生が上手く行きはじめた。

 

プライベートでは失恋をし、憂鬱が続く日々。

仕事はリモートワークが長期間続いたことで自身のスキルが思うように向上しておらず、

単調な仕事内容にモチベーションが上がらない。

 

数ヶ月間生きた屍のような生活を送っていた。

 

だが、投資に目を向けてから人生は再生し始めた。

 

投資の勉強として決算書の読み方を勉強していたのだが、ちょうどその時に仕事でたまたま決算書を取り扱う機会があった。

思わぬ副産物であったが、久しぶりに仕事で良い自信が付く機会となった。

 

また、失恋の痛みから逃れるために、帰宅後から就寝までずっとマッチングアプリを開いて

実りのないメッセージのやりとりを繰り返していたが、

「投資を学びたい!」という気持ちが芽生えてからはそんな時間が惜しくなり、

盛り上がりに欠ける相手にはメッセージを返すのをこちらから止めた。

切り捨てる。という行動を取れるようになったことで良い循環が生まれるようになった。

 

無理をせず、かつ上質なターゲットに絞り込むことができるようになったので、

今では楽しくやることができている。

 

大学生時代にバイトをはじめた頃からの私のモットーとして、

『3本の柱が作れていれば人生は上手く回る。』

というものがある。

 

これは書籍や何かから引用したものではなく、自身の実体験から閃いたものだ。

 

仕事(アルバイト)×プライベート×自己実現 (起業)

 

当時の私の大学生生活は大きくこの3つで成り立っていた。

だが、このバランスが崩れることが度々あった。

 

ある時期は週のほとんどをバイトに費やしていた時もあったし、

ある時期は入学時から目標としていた弁護士への道を諦めた時もあった。

またある時期は所属していたサークルを辞め、大学生活を孤独に過ごした時もあった。

 

3本柱のうち1つでも欠けている時はたいてい良くない流れになってしまうものだ。

リスクヘッジができないからだ。

 

3本の柱で負荷を循環させていくことで人生の波は乗り越えていくことができる。

 

先ほどの大学時代の例でいえば、私はまず弁護士への道を諦めた。

そして自己実現の選択肢が消え、自分にはバイトとサークルの2つの柱だけとなった。

 

次第に飲み会を中心に行うサークルの方針に違和感を覚え、ギクシャクし始めた。

1年が経つ頃にはサークルを辞めることとなった。

 

入学以来サークル仲間と行動を共にしていた私にはサークル以外の友人はおらず、

しばらくの間孤独な大学生活を送ることとなる。

 

そうして2本の柱を失い、毎日バイトに明け暮れる日々が続いた。

その日々は楽しかった。週3日で4時間出勤が標準の中、週6日で8時間出勤していたのだから、

当然仕事の覚える量は大きく差が付くし、中心メンバーからの信頼も相応に高まる。

 

唯一自分の価値を発揮できる場所だったが、それも長くは続かない。

週6日8時間が普通となった私には、段々と責任がのしかかってくるようになった。

 

しかしながらバイトが覚える仕事なんてものはたかが知れていて、

ある程度の時間が経てば成長は停滞する。

常に新しい仕事を覚え、実践し、成長を実感できていた日々はすぐに無くなってしまった。

 

しかし、他に行き場が無いのだ。

人生の目標もないし、学校は上手くいっていない。

 

長時間働くコアメンバーの1人になっておいて、

後から仕事やる気が無いだの、シフト減らすだの、言えるはずもない。

苦しくても、やりたくなくても、バイトをするしかない。

 

そうして腐りかけていた私を救ったのは、ネットビジネスという世界だった。

 

パソコンなどの作業環境を整えていく楽しさ。

まだ大学生にも関わらず“びじねす”を学ぶことによる優越感。

セミナーなどを通じて広がる交友関係。

 

そこから私は息を吹き返しはじめた。

 

バイトはビジネスの軍資金のために。

学校は自身の優越を実感するために。

 

目的が出来れば、エネルギーが自然と生まれ、エネルギーが溜まれば勝手に行動に移す。

 

自己実現という柱を再び得たことで、崩れかけていた他の柱も修復していったのだ。

 

 

仕事は必ずしもいつも上手くいくものではない。

それに集中しすぎてしまうと、仕事がうまく行かなくなった途端に逃げ場がなくなってしまう。

仕事では上司からのパワハラや減給、左遷等がある。

しかしながら仕事は義務であり、うまく行かなくなってもやり続けなければならない。

 

プライベートはある日急に充実させられるものではない。

友人や恋人は既に出会っていなければいけないし、親密な関係になるには時間が必要だ。

そして定期的なメンテナンスが必要であり、それを怠れば失恋や友人との喧嘩などで精神的にマイナスになることがある。

趣味にはお金がかかるし、孤独は誤魔化せても埋めることはできない。

 

ところが、自己実現はいつでも急に始められる。

余ったエネルギーや時間を投下するだけであり、基本的に金はかからない。

上手く行かなかったとしても成果物が無いというだけであり、仕事ではないのだから一時的に止めても構わない。

距離を置いて放置しておいても、それが自身にマイナス効果を与えることもない。

 

仕事とプライベート。どちらも上手く行かなくなった時の最後の支えとなるのが自己実現だ。

そうなった時の逃げ道でもあり武器でもある自己実現という選択肢があることは非常に大事だ。

 

自己実現の柱に負荷を預けられれば、安心して他の柱の回復を待つことができる。

 

投資は時間が掛かる。

だからこそ自己実現の柱として最適だ。